ペットを飼いたい看護師へ
「最後」まで、愛情と責任をもてる?

「最後」まで、愛情と責任をもてる?

犬好きや猫好きの人ならペットショップなどでかわいい子を見かけたらすぐに連れて帰りたくなってしまうかもしれませんね。一目惚れをしてペットを飼い始めたという人も少なくないでしょう。しかし、決して軽い気持ちで飼い始めることがないよう、最後まで責任をもって飼い始めなければいけませんよ。

最後まで責任をもつということ

最後まで責任をもつということ

日本には、「動物の愛護及び管理に関する法律」という法律があります。そこには飼い主の責任として「終生飼養」ということが書かれています。法律にあるからという理由ではなく、ペットとして迎えた子の命を最後まで責任をもって面倒を見るということは大前提な話です。どんなに手のかからない動物だとしてもそこには命があります。一方的に飼い主だけが満足するようなことは許されないのです。
最近は、環境の変化や様々な質の向上によって、ペットを取り巻く環境においても高齢化が進んでいます。小鳥やうさぎなんかの小動物の寿命が格段に伸びています。一緒に過ごす時間が長くなることがとても喜ばしいことですが、それによってランニングコストが負担になるということも見逃せません。病気になる確率も高くなり、医療費がかさむ可能性もあります。自分の年齢によっては最後までお世話ができなくなる可能性だってあるんです。ペットは飼い主を選ぶことができません。飼い主となるなら、誠意と熱意をもって飼育してください。

ペットを飼う前に必ず考えておきたいこと

ペットを飼う前に必ず考えておきたいこと

お金を払って動物を買ってくれば自分のものになるといった自分勝手な考え方はやめましょう。どんな動物にも大切な命があります。常にまわりの環境や調子に気を配って、エサやトイレなどのお世話を欠かすことはできません。犬を飼ったなら、毎日の散歩は自分の調子が悪かったり気分が乗らなかったりしてもサボることはできません。また、周囲にも気を配らなければいけません。集合住宅に住んでいるなら近所の方に迷惑をかけてはいけません。しつけだってきちんとしなきゃだめです。
お金も時間もかかります。子供を育てるのと同じくらい大変なことが何十年も続くんです。そうした現実をきちんと受け入れて、覚悟をもって飼い始めなければいけません。ただただかわいいからといって衝動買いしてしまっては、ペットにとっても自分にとっても不幸なことしか待っていません。保健所にやってくる犬や猫は、歳をとったからとか病気になったからとか、全部自分勝手な理由によって飼育放棄された子たちばかりです。新しい飼い主が見つからなければその子たちはみんな処分されるしかないんです。そうした子たちをこれ以上増やしてはいけませんよね?

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